江戸時代にタイムスリップ!織田家ゆかりの城下町(群馬・甘楽)

公開日 : 2018年02月03日
最終更新 :
道の駅甘楽
道の駅甘楽

 群馬県の西南に位置する甘楽(かんら)町。約150年もの間、織田信長の次男・信雄より8代にわたって織田家の城下町として栄えた町です。
 武家屋敷や古い町並みなど、今でも江戸時代の面影が色濃く残っています。この風情ある歴史と文化の町を歩いて、昔にタイムスリップしてみませんか?

 「道の駅甘楽」は、甘楽町に来たらまず最初に立ち寄るのがおすすめ。2014年3月16日にリニューアルオープンし、食事処・フードコート、駐車場スペースが拡大されてさらに過ごしやすくなりました。
 館内では、甘楽町で生産された新鮮野菜や手づくり農産物加工品のほか、甘楽町産地粉を使った本格窯焼きピザの販売もしています。また、姉妹都市のイタリア共和国チェルタルド市から直輸入されたワインやオリーブオイル、バルサミコ酢なども売っていて、日本ではここでしか手に入らないものもあるとか。
 食事処では、キジ肉ともちきびを混ぜ合わせた名物「桃太郎ごはん」や地粉うどんと野菜を地元特産の轟みそで煮込んだ郷土料理「お切り込みうどん」など、ふるさと甘楽の味を味わえます。
 ここ「道の駅甘楽」を起点にすれば、城下町小幡の家並みや国指定名勝楽山園、小幡藩邸跡など、甘楽町の歴史と自然を楽しめる観光スポットが周りやすくなります。有料ですが観光ガイドの依頼もできるそうなので、頼んでみてもいいかも。

■道の駅甘楽
・住所: 〒370-2202 群馬県甘楽郡甘楽町小幡444-1
・URL: http://www.town.kanra.gunma.jp/s-busan/busan/news/01.html

こんにゃく作りやそば打ちなど “農村の暮らし”を体験【甘楽ふるさと館】

こんにゃく作りやそば打ちなど “農村の暮らし”を体験【甘楽ふるさと館】
甘楽ふるさと館

 “農村の暮らし”がテーマになっている施設。天窓のある瓦屋根は、この地域で盛んな養蚕農家がモチーフとなったもの。自然に囲まれた環境の中で農村体験ができる絶好の場所です。
 季節によって、りんご狩りやトウモロコシ狩りなどの農業体験、こんにゃく作りやそば打ちなど、さまざまな農村体験メニューがあります。竹細工、わらぞうりなどの手作り体験や自然ふれあい体験も豊富。観光案内人が国指定名勝楽山園や城下の家並みを案内してくれる「観光ハイキング」も通年で用意されているので、予約して参加してみても楽しいと思います。
 宿泊棟やバーベキュー施設、レンタサイクルもあり、家族や友人同士の旅行にも最適の場所。2014年5月に増設した100人収容の「もみじの間」は、すべてテーブルとイス席で、団体向けの会議や研修、食事、宴会などにも利用できます。

■甘楽ふるさと館
・住所: 〒370-2202 群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡2014-1
・URL: http://www.town.kanra.gunma.jp/furusato/furusato/news/01.html

日本名水百選の用水路! 情緒ある城下町の街並みを歩く

日本名水百選の用水路! 情緒ある城下町の街並みを歩く
雄川堰(おがわぜき)

 甘楽町を南北に流れる「雄川堰(おがわぜき)」は、古くから住民の生活・農業用水・精米などの多目的に利用されてきた用水路で、日本名水百選にも選ばれています。特に桜の季節は絶景で、織田家出陣の様子を伝える「武者行列」などのイベントも行なわれます。
 雄川堰が流れる城下町小幡の桜並木沿いには、明治・大正・昭和と小幡地区にとって欠かせない商家だった「信州屋」があります。現在は、往時の佇まいを生かして改修され、「お休み処 信州屋」として、無料休憩所・観光案内所の営業をしています。
 情緒ある城下町らしい街並みを眺めながら、喫茶や休憩所でのんびり休むのもいいですね。

■雄川堰(おがわぜき)
・住所: 〒370-2202 群馬県甘楽郡甘楽町小幡地内
・URL: http://www.town.kanra.gunma.jp/kyouiku/bunkazai/bunkazai/kanra/38.html
■お休み処信州屋
・住所: 〒370-2202群馬県甘楽郡甘楽町小幡7
・URL: http://www.town.kanra.gunma.jp/s-busan/busan/news/20130410154229.html

庭園美の極み!四季折々の景観を楽しめる国指定名勝【楽山園】

庭園美の極み!四季折々の景観を楽しめる国指定名勝【楽山園】
楽山園

 楽山園は群馬県内に唯一存在する大名庭園で国指定名勝。
江戸時代初期に織田氏によって造られた小幡藩邸の庭園です。庭園内には複数の茶屋が配置され、「庭園と茶事」の演出も大変素晴らしいもの。大変貴重な遺跡としても歴史的・文化的に高い価値があります。
 池泉回遊式の借景庭園で「戦国武将庭園」から「大名庭園」へと移行する過渡期の庭園と位置づけられ、有名な京都の桂離宮と同様の特色があります。庭園の西側にある雄川を挟んで紅葉山、南方の連石山、熊倉山などの山並を借景として取り込み、豊かな広がりを演出している空間構成はまさに庭園美の極みです。
 秋にはお月見会が開催されたり、美しい紅葉を楽しむことができます。

■国指定名勝 楽山園
・住所: 〒370-2202 群馬県甘楽郡甘楽町小幡648−2
・URL: http://www.town.kanra.gunma.jp/kyouiku/bunkazai/map/20120330191558.html

 町のあちこちに歴史や文化を感じられるスポットがある甘楽町。城下町の家並みや大名庭園を見たり、雄川のせせらぎを聞いたり、豊富な農作物や特産品を食べたり……五感を通じて昔にタイムスリップしたような体験ができます。また観光をしていると感じる、地元の人々の温かさもこの町の魅力です。

情報提供:旅行新聞新社
※本記事は、「日本の歩き方」内、「おでかけガイド」に2015年1月22日に掲載されたものです。

筆者

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