これが秩父の技、「ちちぶ銘仙館」「ベンチャーウイスキー秩父蒸留所」(埼玉県・秩父市)
埼玉県の北西部に位置する秩父は、GW頃に見頃の芝桜や長瀞ラインくだりなどで人気の観光地です。都心から日帰りで行ける距離にあって、四季折々の自然をのんびりと楽しめる絶好の観光スポットです。また、秩父には古くからの歴史や豊富な自然を活かした食材や特産品がたくさんあります。秩父こだわりの「技」を体験する旅へ出かけてみませんか。
農業と料理の「技」を味わうイタリアンレストラン「SALVAGE」
秩父の豊かな土壌が生んだ食材を味わえるイタリアンレストラン「SALVAGE(サルベージ)」。地元食材を使った極上の味を提供している店として、埼玉県の「S級グルメ」にも認定されています。
SALVAGEはとことんオーガニックにこだわり、自家農園での無農薬栽培から行っているので、その日採れたばかりのフレッシュな食材が自慢。どの料理も素材の良さを活かしたシンプルな優しい味付けで、こだわりの食材そのものの美味しさを堪能できます。
養鶏も始めたそうで、産まれたての新鮮な卵を使ったお料理もおすすめ。特にカルボナーラは生クリームを使っていないのにコクのある味わいで、ぜひ食べてもらいたい一品です。他にもパスタやパン生地、ベーコンなども自家製。ドリンクメニューにもこだわっていて、秩父産ウイスキーのイチローズモルトや地ワイン、無農薬コーヒーなどがあります。
■ITALIAN RESTAURANT&BAR SALVAGE(サルベージ)
・住所:〒368-0046 埼玉県秩父市宮側町8-4第一石田ビル2F
・URL: http://www.salvagest.jp/
「秩父銘仙」の絹織物伝統の「技」を体験「ちちぶ銘仙館」
「ちちぶ銘仙館」は、秩父で発展した絹織物の伝統と歴史について見学・体験できる施設です。昔の面影が残る外観も見どころで、ノコギリ屋根の工場棟は国の登録有形文化財にも指定されています。
館内では、繭から糸を紡ぎ、機を織り、秩父銘仙を仕上げるまでの作業工程が順を追って見学できます。毎月第2土曜日には、織物制作の実演も行っているそう。
織物体験も充実していて、秩父銘仙ならではの模様付け「ほぐし捺染」も体験できます。裏表が同じ模様に染色されていますで、両面使うことができ、なんとも効率的な染色の技法です。特許も取得しているとのこと。ここでしかできないので、ぜひ体験してみてください(体験料:5,000円(要予約))。他にも手織体験や型染体験などがあります。
館内の展示販売コーナーでは、マフラーや手ぬぐいなど秩父銘仙の製品を販売していますので、気にいったものがあれば購入もできます。
■ちちぶ銘仙館
・住所:〒368-0032 埼玉県秩父市熊木町28-1
・URL: http://www.meisenkan.com/
秩父の風土を活かした蒸留所の「技」を味わう「ベンチャーウイスキー秩父蒸留所」
秩父市街地から車で30分ほどの丘に建てられた「ベンチャーウイスキー秩父蒸留所」。ワールドウイスキーアワード連続受賞を飾る、シングルモルトウイスキー「Ichiro’s Molt(イチローズモルト)」を造っています。秩父の寒暖の差が激しい気候や豊かな土壌でできた大麦麦芽を使うなど、地元の風土に根ざしたウイスキーです。
使用する機械や樽にもこだわり、効率ではなく手間暇かけて作られるウイスキーは、フルーティーな香りで深い味わいと評判です。「道の駅ちちぶ」や一部の酒店などで購入できます。世界中のウイスキーファンから注目を集める「イチローズモルト」、ぜひ一度味わってみてください。
現在は一般の見学を受け付けていませんが、年に1度だけ、「秩父ウイスキー祭」の前日に蒸留所見学のチャンスがあります。1年に1度しかない貴重な機会をお見逃しなく。
■ベンチャーウイスキー秩父蒸留所
・住所:〒368-0067 埼玉県秩父市みどりが丘49
・URL: https://www.facebook.com/ChichibuDistillery/
秩父路観光の拠点に ぴったりの道の駅「ちちぶ」
「道の駅ちちぶ」は、国道140号沿いの秩父市の中心に位置しています。もちろん、車で来た人の休憩場所としても便利ですが、道の駅には珍しく、鉄道駅からも近いのです。
例年、GW頃に見頃を迎える芝桜が見られる「芝桜の丘・羊山公園」までは車で約10分、秩父神社や「ちちぶ銘仙館」までは車で約5分と、秩父観光の拠点にちょうど良い場所にあります。館内の観光案内コーナーには、観光パンフレットがたくさん置いてありますので、秩父観光の前にはここで情報収集をすると良いでしょう。
館内では、地元の野菜やソバ、カエデ糖のお菓子など秩父ならではの特産品がたくさん売られています。「ベンチャーウイスキー秩父蒸留所」で作られた秩父名産ウイスキーの「イチローズモルト」や秩父産ワインなどもありますので、帰る前に立ち寄ってお土産を購入するのにもぴったり。食堂では、コシが強く風味豊かなソバなど、秩父の郷土料理を食べることもできます。
■道の駅ちちぶ
・住所:〒368-0023 埼玉県秩父市大宮4625
・URL: http://www.michinoeki-network.jp/index.html
<秩父の技を触れる旅に出よう>
豊かな自然や歴史を活かしたさまざまなジャンルの「技」を体験できる秩父。この土地ならではの魅力を味わう旅を楽しめます。週末、日帰り秩父の旅を楽しみませんか。
※本記事は、「日本の歩き方」内、「おでかけガイド」に2015年1月30日に掲載されたものです。
筆者
地球の歩き方ウェブ運営チーム
1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』のメディアサイト『地球の歩き方web』を運営しているチームです。世界約50の国と地域、160人以上の国内外の都市のスペシャリスト・特派員が発信する旅の最新情報をお届けします。
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