カッパを探せ!花やスイーツを楽しみながら(茨城県牛久市)

公開日 : 2018年05月26日
最終更新 :
アヤメ園入り口
アヤメ園入り口

 茨城県南部の牛久市には、カッパにまつわる伝説があり、カッパの町として有名です。カッパの絵を多数描いた日本画家、小川芋銭が晩年過ごしたアトリエ、その昔悪さをしたカッパがくくりつけられていたという伝説の松、アヤメや花菖蒲の中に佇むカッパ像、街中のマンホールにカッパのキャラクター、さらにカッパがテーマのスイーツなどなど街中にカッパの存在感があります。街を歩けば、ほらそこに頭にお皿が付いたカッパを発見!

梅雨時期に見ごろ!美しく咲く花ショウブ。そして、カッパ

梅雨時期に見ごろ!美しく咲く花ショウブ。そして、カッパ
花ショウブ

 牛久市にある「牛久市観光アヤメ園」には、8,000平方メートルの敷地に、約200品種、1万本のアヤメや花菖蒲、カキツバタが植えられています。最も数が多いのは花菖蒲で、紫や白、黄色の可憐な花が咲き誇ります。

 花の一番の見ごろは6月中旬ですが、品種によっては遅咲きのものもあり、6月下旬まで楽しむことが出来ます。その花の中に溶け込んでいるのが・・・カッパの像!

 カエルの鳴く声や鳥のさえずりの中にひっそり佇んでいます。すぐ近くの牛久沼から出没したのか!?そんな想像の世界を広げながらお散歩してみませんか?

花ショウブ(6月中旬が見ごろ)
花ショウブ(6月中旬が見ごろ)
カッパの像(実は2体いるのです。見つけられる?)
カッパの像(実は2体いるのです。見つけられる?)


■牛久市観光アヤメ園
・住所:〒300-1223 茨城県牛久市城中町2831-2
・URL: http://www.ushikukankou.com/ushikushikankouayameen.htm

カッパの絵の巨匠、日本画家 小川芋銭が晩年に過ごしたアトリエ「雲魚亭~うんぎょてい~」

カッパの絵の巨匠、日本画家 小川芋銭が晩年に過ごしたアトリエ「雲魚亭~うんぎょてい~」
雲魚亭(うんぎょてい)

 牛久沼のほとりに建っている、カッパの絵を多数描いたことでも有名な日本画家、小川芋銭が最晩年に過ごしていたアトリエ兼住宅だったのが「雲魚亭(うんぎょてい)」。

 いまは小川芋銭記念館として一般公開されています。

 ぜひ見て頂きたいのは庭にある「カッパ松」。これはその昔、この地域に住む若者が沼に住むカッパによって水の中に引き込まれ死んでしまうことがたびたびあり、そのカッパを退治しようと村人がカッパを捕まえて、この木にくくりつけてお仕置きした、という言い伝えのある松です。

 芋銭を愛する人たちによって建てられた「河童の碑」は、緑生い茂る中にあり、今にもカッパが出てきそうな雰囲気を味わえます。

河童の碑(カッパ、見えますか?)
河童の碑(カッパ、見えますか?)
カッパがくくり付けられたという伝説のカッパ松
カッパがくくり付けられたという伝説のカッパ松


■小川芋銭記念館「雲魚亭~うんぎょてい~」
・住所:〒300-1223 茨城県牛久市城中町2690-3
・URL: http://www.ushikukankou.com/ungyotei.htm

濃厚な抹茶味がクセになる♪かっぱ本舗の「かっぱだんご」

濃厚な抹茶味がクセになる♪かっぱ本舗の「かっぱだんご」
かっぱ本舗(国道6号線沿い)

 牛久沼のカッパ伝説にあやかって名づけられたという店名「かっぱ本舗」。ここは手焼きせんべいや手作りだんごが美味しい和菓子屋さんです。

 特に美味しいのが、店名にもなっている「かっぱだんご」。カッパをイメージした緑色の抹茶餡は、あの緑茶飲料「綾鷹」でも知られる創業450年宇治の老舗「上林春松本店」の高級抹茶が使用されています。

かっぱだんご(上林春松本店の抹茶使用)
かっぱだんご(上林春松本店の抹茶使用)

 一口食べると、抹茶の上品な香りとほのかな苦みが広がる、ちょっと大人の味わい。お餅は茨城県産のコシヒカリを店で粉にしたものを丁寧に練って作られていて、もっちもち食感もたまりません。絶品です!

 牛久市のカッパのキャラクターが描かれた「キューちゃんせんべい」も忘れずにどうぞ♪

牛久市のキャラクター「キューちゃん」のせんべい
牛久市のキャラクター「キューちゃん」のせんべい
マンホールにもキューちゃん(かっぱ本舗近くで撮影)
マンホールにもキューちゃん(かっぱ本舗近くで撮影)


■手作処 かっぱ本舗
・住所:〒300-1236 茨城県牛久市田宮町45-10
・URL: http://www.kappa-honpo.com/

可愛すぎて食べられない!?「サイトウコーヒー」のキュートな○○パフェ

可愛すぎて食べられない!?「サイトウコーヒー」のキュートな○○パフェ
自家焙煎コーヒーも美味しい♪サイトウコーヒー

 もしかしたら可愛すぎて食べられなくなっちゃうかも・・・というくらい愛らしいカッパに会えるのが「サイトウコーヒー」。

 2014年7月に、市内で開かれたイベントに合わせて「シャレで作ってみた」というのが、カッパをモチーフにしたその名も「カッパフェ」。頭のお皿はクッキー、ボディは抹茶のアイスでカッパを表現。チョコチップの目やシリアルで作ったくちばしなど、とってもキュートな表情です。

愛くるしい表情の「カッパフェ」
愛くるしい表情の「カッパフェ」
楽しいマスターの齋藤さん(”かっぱの手”ポーズだそうです)
楽しいマスターの齋藤さん(”かっぱの手”ポーズだそうです)


■自家焙煎珈琲 サイトウコーヒー
・住所:〒300-1222 茨城県牛久市南1-3-13
・URL: http://www.saitoh-coffee.com/

一緒に踊ろう♪「うしく かっぱ祭り」

一緒に踊ろう♪「うしく かっぱ祭り」
うしくかっぱ祭りポスター

 昭和56年から始まった牛久市内最大の祭り、「うしくかっぱ祭り」。メインはなんといっても「かっぱばやし踊り」パレード。2日間で1万人以上の踊り手が2時間に渡って練り歩く姿は圧巻です!

 そのほか演奏やダンスパレード、よさこい鳴子踊りなど、熱気あふれる2日間です。
祭り好きなかっぱも姿を見せるかも!?


■うしく かっぱ祭り
・住所:花水木通り・牛久市役所・近隣公園
・URL: http://www.ushikukankou.com/matsuri_kappa01.htm

<かっぱの町、牛久のんびり旅を楽しんで>

 伝説のなかで語り継がれてきた「カッパ」の存在がそこかしこに感じられる牛久市。「小さい頃に牛久沼のカッパを見ましたよ!」なんていう証言も聞けるほど、カッパが愛されている町です。

 紹介した以外にもまだまだいろんなカッパが存在します。街全体が盛り上がる「うしくかっぱ祭り」では、皆さんなりのカッパを発見してみてください☆

記事:牟田祥子
※本記事は、「日本の歩き方」内、「おでかけガイド」に2015年7月2日に掲載されたものです。

筆者

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