「命のビザ」発給の外交官・杉原千畝の故郷(岐阜県・八百津町)

公開日 : 2018年02月04日
最終更新 :
平和のメッセージを世界に伝える人道の丘公園のモニュメント
平和のメッセージを世界に伝える人道の丘公園のモニュメント

 第二次世界大戦中、ナチス・ドイツの迫害から逃れ、リトアニアまで脱出してきたユダヤ人6,000人の命を救った日本人外交官・杉原千畝。映画化もされて注目されていますが、その故郷、岐阜県八百津町には、平和の大切さを伝える人道の丘公園や杉原千畝記念館をはじめ、国の重要文化財・旧八百津発電所や日本有数の高さを誇る橋、日本音棚田百選にも選ばれている上代田棚田など見どころ満載です。

【人道の丘公園】【杉原千畝記念館】で平和を考える

【人道の丘公園】【杉原千畝記念館】で平和を考える
「命のビザ」が展示されている「杉原千畝記念館」
館内に執務室が再現、オリジナルパスポートにスタンプを押せる
館内に執務室が再現、オリジナルパスポートにスタンプを押せる

 杉原千畝記念館には、杉原千畝の生い立ちから、外交官になるまでの足跡、リトアニアで迫られた決断の時の様子、戦後の暮らしなど、千畝の生涯をパネルやビデオで見ることができます。館内には、実際に千畝が発給した「命のビザ」も展示されています。
 また、千畝が苦渋の決断を下した執務室を再現した「決断の部屋」には、ペンとスタンプがあり、当時の千畝の心境に思いをはせる空間があります。

■人道の丘公園/杉原千畝記念館
・住所: 〒505-0301 岐阜県加茂郡八百津町八百津1071
・URL: http://www.sugihara-museum.jp/

明治のモダンな建物に発電装置が並ぶ【旧八百津発電所資料館】

明治のモダンな建物に発電装置が並ぶ【旧八百津発電所資料館】
旧八百津発電所資料館

 白い壁とモダンな造りが印象的な旧八百津発電所資料館は、木曽川沿いに建ち、1911年に全国でも有数の水力発電所として稼働し、名古屋市に電力を供給していました。館内には巨大なかたつむりのような形状をした発電装置があり、当時の様子を垣間見ることができます。

巨大なカタツムリのような形をした発電施設
巨大なカタツムリのような形をした発電施設
近くには現在稼働している発電所を見ることもできます
近くには現在稼働している発電所を見ることもできます

 入口近くには、かつての本館と木曽川との7mの落差を利用して発電した建物も見ることができます。日本の近代化を支えた歴史を感じることができます。

■旧八百津発電所資料館
・住所: 〒505-0301 岐阜県加茂郡八百津町八百津1770-1
・URL: https://www.town.yaotsu.lg.jp/contents/view.cfm?id=384&g1id=12&g2id=78

大衆食堂【三勝屋】の名物「パーコー」

大衆食堂【三勝屋】の名物「パーコー」
名物の「パーコー」
定食にはご飯とみそ汁、漬物がつきます
定食にはご飯とみそ汁、漬物がつきます
懐かしいノスタルジックな雰囲気が広がる三勝屋の店内
懐かしいノスタルジックな雰囲気が広がる三勝屋の店内
大衆食堂「三勝屋」
大衆食堂「三勝屋」

 80年以上の歴史を持つ大衆食堂「三勝屋」。店内はどこか懐かしい雰囲気が広がっています。名物は豚肉のロースをサクッと揚げた「パーコー」。たっぷりのねぎがトッピングされ、酢醤油につけて食べると、ご飯が進みます。定食についてくるみそ汁も具だくさん。メニューも60種類以上あります。場所は八百津町役場からすぐのところにあります。目印は熊野神社です。

■大衆食堂 三勝屋
・住所: 〒505-0301 岐阜県加茂郡八百津町八百津4118-1

【新旅足橋】と千畝の名の由来となった【上代田棚田】

【新旅足橋】と千畝の名の由来となった【上代田棚田】
谷底まで200mある新旅足橋

 全長462m、谷底まで200mあり、橋脚の間が220mもある「新旅足橋(しんたびそこばし)」です。駐車場に車を止めて歩いて渡ってみると、スリルを味わいながら、絶景を楽しめます

歩いて渡るとスリル満点の新旅足橋
歩いて渡るとスリル満点の新旅足橋

 八百津町には、日本の棚田百選にもなっている美しい「上代田棚田」もあります。

日本の棚田百選にもなっている上代田棚田
日本の棚田百選にもなっている上代田棚田

 ユネスコの世界記憶遺産の国内候補地に決定した八百津町。杉原千畝記念館をはじめ、市街地には、酒屋さんや肉屋さんの名物商品もあり、山あいには茶屋さんなどもあり、1日楽しめる八百津町です。ぜひドライブに足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

記事:コウイチロー
※本記事は、「日本の歩き方」内、「おでかけガイド」に2016年1月29日に掲載されたものです。

筆者

地球の歩き方ウェブ運営チーム

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』のメディアサイト『地球の歩き方web』を運営しているチームです。世界約50の国と地域、160人以上の国内外の都市のスペシャリスト・特派員が発信する旅の最新情報をお届けします。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。