2010年秋、全国各地での「学校ライブ」が通算500校に達し、
前人未到の活動を続ける、シンガーソングライター・大野靖之。
誰のために、何のために、今日もまた歌い続けるのか…
彼自身が初めて語る「ニッポンの風景」、
そして、誰もが等しく持つ「命・家族・夢」へのメッセージ。
何を隠そう、こう見えて僕はアナログ人間である。
単純に、機械が苦手だ。テレビを買ったはいいが、様々あるコードの配線を接続するにも四苦八苦。携帯電話を新しくすれば、そのたびに使い方に苦戦し、イライラするありさま。最近スマートフォンってやつに変えたが(笑)、相当多くのアプリを利用せず持て余しているに違いない。
そもそも携帯電話というやつがあまり好きではない。どこにいてもつかまってしまうし、なんだかいつも誰かに監視されているような気がする。 だったら、かかってきても出なきゃいいのだが、携帯する電話なのだから、出ないわけにはいかない(笑)。が故に、電話をかけた方にとっては、出てくれないと、嫌われているのかな?とか、余計な心配をしてしまうこともある。すぐに連絡が取れるからこそ、何度かけても出なかったり、何日も相手がかけ直して来なかったりすると、たかがそんなことでストレスになっちゃうんだよね。
携帯電話のある生活に慣れてしまった今の時代から考えたら、携帯電話なんか存在しなかった頃の暮らしがどんなだったか忘れてしまいそうになる。
待ち合わせはどうしていたのか。もし何かの事情で約束の時間に行けなかったらどうしていたのか。家に連絡しても不在であって、それでも連絡を取りたいとしたらどうしていたのか。なんだか忘れてしまったな。でも僕らはきっとうまくやっていたんだろうね。いや、今よりもずっと人を信じる気持ちが強かったに違いない。そして、我慢強かったに違いない。連絡がなかったら、何日も待ち続けただろうし、約束の時間を過ぎても、その場所に何時間もいられたんだと思う。好きな子と話したければ、家に電話するしかなかった。当然、親が出る可能性は高いし、その親に自己紹介をしなければならない。親は自分の子供が誰と関わり、どんな友達がいるのかをそうやって確認できたんだろうね。今は怖いよね。携帯電話じゃ子供の人間関係がまったく見えてこない。さらにコミュニケーションの方法である会話というものが、メールで失われつつある。メールじゃ相手の表情も見えないし、本当の気持ちがなかなか伝わりづらいものだ。なので、こんなことを言っていいのか微妙だが、実を言うと僕はネットというものがあまり好きではない。
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS) やブログは、芸能人やアーティストだけではなく、今じゃ誰もが利用している。身近な友人はもちろんのこと、顔の知らない相手とも出会い、つながることのできる便利なコミュニケーションツールだ。しかし、顔が見えないということと、自分であることを名のならずに投稿できてしまうことで、言いたい放題に誹謗中傷して人を簡単に傷つけることもできる。人にはそれぞれ好みがあるから、僕の歌を好きになってくれる人もいれば嫌いな人もいるだろう。でも、心ない言葉や自分勝手な想いでたたかれるのはやっぱりいい気分はしない。しかも本名ではない名前で書きこむのは、とても卑怯だと思う。言いたいことがあれば、直接目の前で言っていただきたいものだ(笑)。
なんだか愚痴みたいになってしまったけど、ネット上で出会った人同士が愛を育み、結婚するという素敵な話も聞くし、同じ趣味を持つ者たちが簡単に集まることだってできるのだから、使い方を間違えなければ、ネットは自分の世界を広げることのできる素晴らしいアイテムに違いない。
僕はアーティストをやっていなければ、たぶんブログはやらなかったと思う。あまりマメな方じゃないし、本当にマイペースでのんびり屋なので、どちらかと言うと向いてないんじゃないかな。
そんな僕だけど、意外にもブログをやってもう7年になる。何事にも飽きっぽいし、ネットに疎い僕がここまで続けられたのは、やはりファンのみなさんや学校ライブで出会った子供たちからの温かいメッセージがあったからだと思う。ブログをやっているということを、僕はあえて学校では話さないんだけど、ライブが終わったその日の夜には沢山の生徒さんたちからコメントが入るのだ。僕の名前を検索し、ブログを見つけだし、コメントを書いてくれたそのエネルギーを思うと、毎回胸がキュンとなる。
ネットやメールは本当にすごい発明だ。
でもね、やっぱり直接会話をし、触れあうことに勝るものはないと僕は信じている。不器用でも話下手でも、人見知りをしたって、目を見ておしゃべりをすることは、とても大切なことだよ。
人間関係を築き、真の友達を作る方法は、いつの時代もアナログであってほしい。僕はそう思う。
次回に続く…2月14日更新予定

大野靖之(おおのやすゆき)
千葉県出身。1982年4月19日生まれ。
シンガーソングライターを目指し、高校生の時から路上ライブを始める。
ストレートに心を揺さぶる歌声、人間本来の不変のテーマを繊細かつ
力強く表現した楽曲により、全国各地各校でのライブ活動へ発展。
2010年秋には通算500校の学校ライブを達成した。
2005年7月、ファーストシングル「心のノート/あいしてる」でメジャーデビューし、
2008年3月、ファーストアルバム「僕が今 出来ること」をリリース。
同年7月には、学校ライブ活動の功績が評価され、青年版国民栄誉賞グランプリ・
内閣総理大臣奨励賞を受賞した。
また、2005年より現在まで、毎年継続して『ピンクリボンフェスティバル』
キャンペーンにゲスト参加し、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の
大切さを伝え続けている。テレビ・新聞などでも多く取り上げられ、
いま最も注目されるアーティストである。
2011年10月19日発売のチャリティーアルバム「風のよせがき」にアーティストとして参加。
大野靖之オフィシャルサイト
http://www.yasuyuki-oono.com/index.htm
大野靖之ブログ/ココロのノート
http://blog.oricon.co.jp/ohno/
大野靖之最新情報
http://www.u-canent.jp/oono/
Compilation Album「風のよせがき」松井五郎with friends
http://www.u-canent.jp/kazenoyosegaki/




![大野靖之撮影 [NIPPON PHOTO ALBUM]はこちら](images/btn-1.jpg)


