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ゴー☆ジャスが故郷FUKUSHIMAを語る

[日本の歩き方◎SPECIAL CONTENTS]

未曽有の大震災から2ヵ月…被災地の皆さまへの日本全国からの支援活動も続くなか、
福島第1原子力発電所の事故収束までは長い長い道のりとなっています。
地球の歩き方大使である、お笑いタレント・ゴー☆ジャスの実家は福島県いわき市。
福島で生まれ育ったゴー☆ジャスが、現在(いま)だから語れる、
故郷FUKUSHIMAのこと、両親と自分自身の生活のこと。
[日本の歩き方]特別インタビュー企画をお送りします。



1995年、兵庫県南部地震(阪神大震災)発生の10ヵ月後に、マイクロソフトWindows95が日本でリリースされた。
それがひとつの契機となり、インターネットが一般化し、また、歩調を併せるように携帯電話も世の中に普及していった。
そして、16年後の今年2011年、ツイッタ―やブログといったソーシャルメディアが、今回の東日本大震災においては
大きな枠割を担うこととなった。ツイ―トし、ブログをアップデートし、マイミク会員を5万人以上持つゴー☆ジャスが、
震災後にメッセージし続けたことは…。

僕はブログを毎日必ず更新しているので、震災当日も震災後も書き続けました。
ニュース番組や他の人の発信情報で震災の被害状況を知るにつけ、これはめった
やたらなことは書けないな…と思い、有識者のツイッターを読んだり、いろいろ調べた
りして、なるべく信用できることを発信していこうと心がけました。情報転載の許可を
発信元の方から取り、僕のブログを読んでいる人たちに伝えていきました。
震災後数日は、自分にも言い聞かせるカンジで、「パニックにならずにいったん落ち着
きましょう!」という思いでした。被災地で読んでくれる人には安心するような内容を、
被災地以外の人に対しては混乱させない内容にするよう気を配りました。…でも、一部の
人から「偽善的な情報発信はやめろ!」なんて抗議もあって、ちょっと哀しかったですね。
その頃は、あらゆる人のブログがネットユーザーに荒らされていたので、独断的な意見はほとんど書けませんでした。
だから、正しい情報を的確に伝えることが僕の役割だと思い、自分のできることを身の程をわきまえながら続けたカンジです。
正直のところ、ツイッターも、ブログも、震災から1ヵ月以上たった現在でも、まだ何を言っていいのか迷うことがあります。
震災前の心境には戻ってないですね。写真もあまりアップしてないし…。


巨大地震発生からちょうど1ヵ月後の4月11日17時16分。福島県いわき市を震度6弱の余震が襲った
さらに翌12日14時07分にも震度6弱の余震が発生し、同市内では死者も出た。
相次ぐ余震の恐怖、先行きの見えない原発事故の報道を受けながら、お笑いタレントとして、一市井民として、
現在のゴー☆ジャスは何を考え、これからどう行動していくのか。

実は、地震翌日に地方での営業仕事が入ってたんですが、現地で中止発表を受け、
その場で解散となりました。お笑い(ネタ見せ)は、いつどんなときでも披露していく
気持ちはありますが…正直、さすがにあのときは、「僕のネタでお客さんが笑う状況で
はない!」と思い、中止という選択をしてもらって良かったですね。ある程度の時間が
経たないと、本当の意味での「お笑い(ネタ見せ)」は難しいと、個人的には思います。
最近になって、ようやくライブ出演を始めましたが、そのほとんどがチャリティーという
かたち。

…で、そんな僕がいま何を出来るのか?と、自問するわけですけど、地元のいわき市が被害を被っていることもあり、
とにかく何かをしなければいけないという思いが先行しています。身近なことでは、やっぱり、募金ですね。
もともと僕はカードのポイントをためるのが好きなので、たまったポイントをそのまま募金に替えています。
これは、ひとときで終わらせず、長い間ずっと続けたいです。そして、お笑い芸人としては、まず、子供たちを笑わせたい。
僕はこんな見た目なので、存在自体が不謹慎だと思われることもあります。
だから、けして押しつけがましくなく、望まれるときにだけ自分の役割の中で応えていきたい。
たとえば、被災地にいらっしゃる高齢の方には、僕の外見もネタも理解してもらえないかもしれませんが、
「孫が喜んでくれたよ!」なんて言ってくれたら、うれしいですね。
まぁ、いまはとにかく、原発問題が片付いてほしい。
見通しがたったあとは、お笑いタレントみんなの無料ライブなんかで世の中を盛り上げていきたいです。


総面積は日本の都道府県で第3位の広さを持つ福島県。東日本大震災における原子力発電所の事故で、
国内外で少なからずもネガティブなイメージを持ってしまった「FUKUSHIMA」だが、地球の歩き方大使であり、
県出身者であるゴー☆ジャス自身に、声を大にして福島県の魅力・素晴らしさを語ってもらった。

福島県の魅力は、山があって、海があって、魚がおいしくて、果物もうまい!こと。
僕の中ではとにかく「自然がいっぱい!」の場所。現在は、年に1度帰省する程度
ですが、なにしろ自分が生まれ育った県ですから、思い入れは強いですよ。
僕が小さい頃の子供会(地区住人同士の集まり)では、いろんな観光地に行きました。
数え上げればキリがないけど…人気のスパリゾートハワイアンズは、プールが大きくて
最高! 会津磐梯山と猪苗代湖は有名観光地ですが、間違いなく素晴らしいスポットで
すよ。そうですね…僕のオススメは、裏磐梯かな。景色がホントに美しい。おいしい食
べ物を挙げたらキリがないけど、果物は、桃でしょう。イチゴもいいですね。
ラーメンは、全国区の喜多方ラーメンのほか、会津ラーメンもオススメしたい。
県の面積が広いだけあって、至るところに名産品があるのも福島の特徴。ゆべしとか、
和菓子類も充実している。魚は、川魚のアユも美味いし、みんなに馴染みの薄いところ
では、めひかりという魚も好きですね。

僕の育ったいわき市は、福島を3つに分けた地域(浜通り・中通り・会津地方)のうち、
浜通りにあって、やっぱり海の幸が自慢。雪は降らないんですが、会津地方にはスキー
場もあって、同じ県なのに気候もいろんな顔がある。高校で吹奏楽をやっていたので、
県大会出場などであらゆる場所を巡りました。それが良かったですね。
県民のイメージを一言で表すのは難しいけど、「無口だけど、やさしい福島県人」って
カンジかな。男は恥ずかしがり屋で、女性は結構気が強い…これは、あくまでも僕の
イメージ。
そう、帰省するときに僕も利用しているスーパーひたちは、東京といわきを結んでいる
のに、震災の影響でまだ不自由みたいですね。原発がこうした状況なので、「福島に行
きましょう!」とは、いまは大きな声では言えませんが、福島を訪れたことのない人は、
いつか出かけてほしいです。


2011年4月…そんなゴー☆ジャスが、震災後初めて、チャリティーライブ以外で多くの人の眼前に姿を現した。
場所は東京・新橋駅前のSL広場。それは、「がんばっぺ!いわき/いわきの農産物は安全!オールいわきキャラバン」
と名付けられた、いわき市主催のイベントだった。

ある日突然、ミクシィで高校の後輩から僕にお知らせが来たんです。
「こういうイベントがあるので、ぜひ参加してください!」と。実は、そのメッセージ
の送り手とは、在学中も卒業後もまったく面識がありませんでした。で、とりあえず、
イベントを企画した方に連絡し、ブログで告知しました。それで、素顔(地球人メイク)
のまま、ひとりのお客さんとして、イベント初日を訪れたんですけど、ちょうどその
とき、同じいわき市出身のあかつさん(お笑いタレント)からメールが来て、「明日、
新橋のイベントでネタをやりませんか?」と。


「えっ? いま、オレ、その会場にいるよ!」みたいな流れになって、勢いその
まま、イベント2日目に、出演者として急きょステージに上がることになった。
運営する方々の中には、結局ひとりも知り合いがいなかったんですけど、なぜか
高校の後輩が多くて…みんなで盛り上げることができたと思います。
もちろん、地元のイベントでなくても、僕を呼んでくれる限り、こうした催しに
は積極的に参加していきたい。ただ、前にも言いましたが、こんな外見ですから、
不謹慎にならないよう、僕の参加を望んでくれる場所に、自分の立場をわきまえ
て参加していきます。仙台での復興支援イベントにも声をかけていただいたので、
行ってきます。


東日本大震災の死者・行方不明者数はおよそ2万5千人におよび、福島県いわき市だけでも300名あまりが犠牲と
なっている(2011年4月末現在)。長時間に及ぶインタビューの最後に、同郷いわき市の方々、東北で被災
された方々へゴー☆ジャスがメッセージを送る。

今回の震災で被災された皆さまには、地元の一日も早い復興を願いつつ、心からお見舞
い申し上げます。また、お亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げます。
僕自身は福島のいわきを故郷とし、いまは東京で暮らしてますが、今後もお笑いの世界
で頑張っていくつもりです。ライブでのお客さんとのやりとりが好きなので、望まれる
限り、どこにでも出かけていく。
地球の歩き方大使ですが、日本の歩き方大使のつもりで、全国を廻っていきたいですね。
まぁ、こんなカンジなので、パッと見だけで「ゴー☆ジャス=キライ」という人もいま
す。そういう人たちには、まず、僕に歩み寄っていただきたい…(笑)。
そして、福島県については、「フクシマ」というひと括りのイメージだけで、日本全国
の人が距離感を持たないでほしいですね。海外含め、これだけ報道されてしまうと、
先入観を持たないことは難しいでしょうけど…。
いまはまず第一に、福島原発の事故がこれ以上大事に至らず、収まってくれることを
願っています。


インタビュー収録/2011年4月26日火曜日


[宇宙海賊]というキャラクター設定で、けして素顔を見せない ゴー☆ジャスが、[地球の歩き方大使]に
着任してまもなく1年。「地球の歩き方」メディアとの付き合いは深いが、家族のことや自身の心境の
ことはめったに語ることがなかった。高校卒業後に上京し、タレント活動を続ける彼にとって、
今回の震災は、福島県いわき市出身者ならではの深い悲しみを胸に去来させていた。
震災後のブログでは、その誠実で常識的な人柄があふれ、このインタビューでもゆっくりひとつひとつ
の言葉を大切にしながら 語り続けた。お笑いタレント/ゴー☆ジャスは[地球の歩き方大使]として、
また 世の中をにぎやかにしてくれるだろう。
(by新宿特派員)

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