六月の楓の庭。高桐院。

公開日 : 2014年06月10日
最終更新 :
筆者 : Akio

水無月の大徳寺・高桐院。

前回、寄せて頂いた時は二月の雪景色でした。

真っ直ぐに伸びる参道に、足を踏み入れた瞬間から、

別次元の世界が広がります。

高桐院は、戦国時代を生きた細川忠興とその妻ガラシャが眠る

細川家の菩提寺。

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青い楓の参道を抜けると山門。

山門を通ると書院が見えます。

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書院に入り奥に進むと、赤もうせんの向こうに「楓の庭」。

楓と竹林と石灯篭の景色。

何と潔い景色なのでしょうか。

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ここに眠られている細川忠興さんは、茶人でもありました。

茶道の師匠は千利休。

高桐院には、千利休ゆかりの品も多く書院は利休の邸宅を

移築したものです。

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千利休は(1522年~1591年)、織田信長と豊臣秀吉に仕えて、絶対的な信頼を得ます。

しかし・・・独自の美意識を貫き、いかなる権力にも屈しない姿勢が

豊臣秀吉の逆鱗に触れ、切腹させられています。

「侘びさびの世界」を追求した千利休と、華やかな「桃山文化」を好んだ豊臣秀吉。

 相容れないものがあったのでしょうか。

改めて戦国と言う時代の厳しさを感じます。

2013年の映画「利休にたずねよ」では、茶道に美意識を傾けた

千利休の人生が描かれていました。

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千利休が説いた御茶の心得は、「一期一会」。

『あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ない、

 たった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、

 今出来る最高のおもてなしをしましょう。』

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高桐院、一期一会の景色。

晩秋の楓の庭は、美しい散り紅葉がありました。

真冬の、冷え込んだ日には、白い雪景色でした。

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今は六月・・・雨に洗われた緑の木々が美しいです。

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《高桐院》

◎ 所在地    京都市北区紫野大徳寺町73-1

◎ アクセス   地下鉄北大路駅2番出口→徒歩15分。

        市バス1・205・206系統で5分、バス停:大徳寺前下車、徒歩5分。

◎拝観    9~16時 400円

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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