日本庭園の美。桂離宮。

公開日 : 2014年09月19日
最終更新 :
筆者 : Akio

宮内庁に事前に申し込んでいた桂離宮に行って来ました。

桂離宮は、17世紀の初めから中頃にかけ、八条宮初代智仁親王と二代智忠親王によって造られた

日本庭園の最高峰と言われています。

見学は指定された時間に、20人程の方達と共に、ガイドさんを先頭にして巡って行きます。

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御幸門から続く敷石。一つ一つ石を選び粘土で固定された敷石は、

歩くのに負担がない様に、平らな面を上にして美しく敷き詰められています。

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そこから先は、大きな敷石の上を歩きながら庭園を巡って行きます。

石の配置の美しさに見入ってしまいます。

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洲浜が見えました。手前には小石が敷き詰められています。

向こうに長い石橋が見えますが、宮津の天橋立に見立てた造りになっているそうです。

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州浜と天橋立が見える景色。

庭に奥行きがあり、無限の広がりを感じさせてくれる素晴らしい風景。

この日も庭師さん達が、手入れをされていました。

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松琴亭です。

松琴亭は、桂離宮の中で最も格の高い茅葺入母屋造りの茶室。

松琴亭の襖は、加賀奉書の白紙と藍染紙による市松模様です。

とても斬新で高いデザイン性を感じます。

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桂離宮の中には、松琴亭や笑意軒や月波楼など、幾つかの茶室がありますが

それらは季節毎に使い分けられていたそうです。

桂離宮の庭園は、大小五つの中島に、土橋、板橋、石橋を渡し、書院や茶室を巡る回遊式庭園です。

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庭園を進むと、池が全く姿を消したり、目の前に広々と姿を表したり、

知らぬ間に高い所を歩いていたりと、その変化に驚かされます。

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賞花亭前では、白い萩の花が咲いていました。

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美しい太鼓形をした土橋。

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そして、桂離宮最高の建物。書院です。

書院は左から新御殿・楽器の間・中書院・古書院となっています。

書院の美しい建物は、雁が群れ飛ぶ姿に似ていることから、「雁行形」と呼ばれるそうです。

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書院の建物は高床式で、下部にある格子は付近を流れる桂川が

増水で浸水した時の為の、水抜きと言われています。

桂は古くから観月の名所と言われて来ました。

遠い時代、月の美しい夜に桂離宮の庭園から眺めた月は

美しい月だったでしょうね。

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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