京都の師走の風物詩、吉例顔見世興行。

公開日 : 2014年12月11日
最終更新 :
筆者 : Akio

この時期、南座前には勘亭流が書かれた「まねき」看板が並んでいます。

南座は 江戸時代の元和年間、京都所司代より四条河原東側に七つの櫓(座)を開くことが

認可されましたが、享保年間には6座になり、幕末には南座と北座の2座、

明治26年には南座だけとなり、現在に至っています。

毎年11月25日前後の吉日に、顔見世興行に出演する役者の名前を書いた「まねき」看板が

南座の正面に上がります。

師走の始まり 014

江戸の頃、歌舞伎役者の契約は年俸制で旧暦11月から翌年10月までの1年契約でした。

そのため毎年11月初めに各座の新たな顔触れが舞台で口上を述べることを「顔見世」と称しました。

これが現在の顔見世興行の始まりとの事です。

まねきの看板は厚さ1寸・長さ1間・幅1尺のヒノキの板に勘亭流の書体で役者の名前が書かれています。

勘亭流は江戸時代から興行などで使われる独特の書体で、「大入りになるように」と縁起を担ぎ、

筆太に隙間なく内側に向かってはねるように書かれています。

師走の始まり 016

演目と配役は・・・

<昼の部>

★玩辞楼十二曲の内 藤十郎の恋

坂田藤十郎:扇雀、宗清女房お梶:孝太郎

★恋飛脚大和往来〜新口村亀屋忠兵衛:梅玉、傾城梅川:秀太郎、才造:松江

万歳:進之介、孫右衛門:我當

★新皿屋舗月雨暈〜魚屋宗五郎

魚屋宗五郎:幸四郎、磯部主計之助:橋之助、磯部家召使おなぎ:高麗蔵

小奴三吉:亀鶴、家老浦戸十左衛門:友右衛門、宗五郎女房おはま:魁春

★十八世中村勘三郎を偲んで〜仮名手本忠臣蔵〜七段目/祗園一力茶屋の場

大星由良之助:仁左衛門、遊女お軽:七之助、大星力弥:壱太郎、

寺岡平右衛門 勘九郎

<夜の部>

★仮名手本忠臣蔵〜九段目/山科閑居の場

本蔵妻戸無瀬:藤十郎、大星由良之助:梅玉、大星力弥:扇雀、本蔵娘小浪 壱太郎

由良之助妻お石:秀太郎、加古川本蔵:幸四郎

★お祭り

鳶頭松吉 仁左衛門

★鳥辺山心中

菊地半九郎:橋之助、遊女お染:孝太郎、坂田源三郎: 亀鶴、遊女お花:七之助

坂田市之助:扇雀

★爪王

狐:勘九郎、鷹:七之助

師走の始まり 009

《吉例顔見世興行》

○ 日程   2011年11月30日(水)~12月26日(月)昼の部10:30~、夜の部16:15~

○ 料金   5,500円~27,000円

○ 場所   京都四條 南座(京都市東山区四条大橋東詰)

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。