秋の静かな時が流れる真如堂。
夕暮れ時、真如堂へと続く住宅街を歩きました。
ふり返ると、大文字の如意ヶ岳が見えます。
坂道を上がると迎称寺(こうしょうじ)さん。
ここは、萩の名所。
お寺の中には入れませんが、何処となく油土塀と萩が奈良の寺院に
通じるような佇まいです。
門の脇には「洛東九番萩の霊場迎称寺」という碑。
この洛東九番という碑の事は、気になっていたので
調べたのですが、判りませんでした。
おそらく、洛東の観音霊場の一つとして位置づけられていたのでは
ないかと思われます。
それにしても萩の霊場とは、味わい深い名前ですね。
迎称寺さんから少し歩くと真如堂さん。
参道前には萩の花が咲いています。
見上げると、楓が秋の陽射しの中に見えました。
三重塔前の楓。
本堂前にはフジバカマが咲いていました。
昔、都人は藤袴の香りを楽しむために、
乾燥させた藤袴の葉を匂い袋して、そっと着物に忍ばせたそうです。
『やどりせし 人のかたみか 藤袴 忘れがたき香ににほひつつ』
紀貫之
真如堂の紅葉の見頃は、11月の半ばから12月の初めです。
これからの朝晩の冷え込みで日一日と色付いて来ます。
秋の日の、真如堂。
静かな時が流れていました。
≪真如堂≫
○所 京都市左京区浄土寺真如町82
○アクセス 市バス 5,27,203,,204番系統で「真如堂前」下車、西へ徒歩10分。
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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